履歴書が出来たら、次に書くのは「職務経歴書」。たとえ求人票に「履歴書送付」とだけ書いてあった場合でも、職務経歴書を一緒に添えるのが一般的です。
職務経歴書は履歴書と違って、書き方の形式から自分で作らなくてはいけないのがなかなか大変。そこで、質問に答えていけば書く内容が自然と分かるマニュアルを作成してみました。
これで完成!魅力的な職務経歴書の書き方
まずは書き方サンプルをチェック
まずはイメージを掴むために、書き方のサンプルを見てみましょう。
出展:ハローワークインターネットサービス – 履歴書・職務経歴書の書き方
大きな項目としては以下を書けばOKです。
- 応募職種
- 最終学歴
- 職務経歴
- 活かせる能力
- 志望動機
質問に答えれば自然に書ける
それでは具体的な職務経歴書の書き方を見て行きましょう。質問に答えていけば、自然に書く内容が分かる形式で進めていきますよ。それをメモしていって、最後にまとめればOKです。
どんな会社で働いてきましたか?
まず最初に必要なのがあなたの職歴。今までに所属していた会社名を挙げていきましょう。これは応募企業に働いていた内容を伝えるための項目なので、社名だけじゃなく、事業内容・年収・従業員数・事業所数・創業年度など、客観的なデータが必要です。
「ここを見れば、あなたが働いてきた会社のイメージが分かる」という内容ならOKです。
どんな仕事をしてきましたか?
会社のイメージが掴めても、その中であなたがどんな仕事をしてきたかが分からないと意味がありません。ポイントは「いつ」「どこで」「なにを」の3つの項目が伝わるように書くこと。
例えば、「○年×月」「A社に入社」「○○営業所に配属され、カタログ作成の提案など、営業職を担当」という感じの書き方をすればOKです。
この項目で、あなたがどんな環境で働いてきたかという経歴部分が伝わるようになります。
どんな成果をあげてきましたか?
経歴からさらに一歩踏み込んで、「あなたのこれまでの頑張り」を書きます。具体的にあなたが手がけた仕事や、売上を何%上げたなどの実績があればそれを書きましょう。
そんな実績ないよという人でも、自分が「あのときは頑張った」とか「あのとき成長した」と思える出来事をピックアップすれば大丈夫。
例えばアルバイトでも、オープニングスタッフとして働いたことのある人なら「ゼロからチームを作り上げる経験を積んだ」などと書くことが出来ます。
企業が何を求めているかを考えて、自分がそれに合った能力や経験を持っているとアピールしましょう。それが出来れば、ここが一番大きく印象を上げることが出来る部分です。
他にあなたの長所はありますか?
具体的な成果として書けなくても、アピール出来るポイントはたくさんあります。
例えば、同僚よりも多く社内研修を受けてスキルアップに励んでいたとか、人よりもお客さんに笑顔で対応していたとか、些細なことでもOKです。
もし具体的な実績がなくても、今までの心がけや仕事に取り組む姿勢は、立派なアピールポイントになりますよ。
これまでの経験で身につけた能力は?
ここまでの項目を書いていくと、今までの自分の経験を振り返ることが出来るはずです。その中で身につけた能力を書き出していきましょう。PCのスキルなどの実務能力でもいいし、仕事に取り組む上での心がけなどでもOKです。
ポイントは、筋の通ったストーリーにすること。「今までの人生でこれを追求してきた」というのが分かりやすいと、印象も良くなりますよ。
職種などがバラバラで、そういう書き方が難しい人なら、「常に新しいことにチャレンジしてきた」という書き方で筋を通すことも出来ます。
あなたが本当にやりたいことは?
ここまでの内容を踏まえて、あなたが本当にやりたいことを企業にアピールしましょう。
「自分にはこんな能力や経験があるから、御社でそれを活かしていきたい」とか、「今まで働いてきた中で、こんなとき充実感を感じられたから、御社で働きたい」という風に繋げれば、ただ単に志望動機を書くよりも、ずっと筋の通った説得力のある文章になるはずです。
最後にまとめれば完成!
ここまでの質問にすべて答えられたら、あとはそれをまとめるだけ。最初に紹介したサンプルをもう一度見てみましょう。質問の内容がそのまま盛り込まれていることが分かります。
これを見ながら、順番や書式を整理して書けばOK。企業もうなる魅力的な職務経歴書の出来上がりです。
まとめ
職務経歴書を書くときに、本当にただ経歴を並べるだけという失敗をしてしまう人は案外多いです。ですが職務経歴書はただ過去を振り返るためにあるわけじゃありません。
「自分のこれまでの経歴が、あなたの会社に役立ちますよ」と説得するための書類だということを意識しましょう。それさえ出来れば、きっと採用率も大きくアップするはずです。
次のページでは職務経歴書を書くときにありがちな失敗例を紹介します。応募する前に目を通しておけば、さらに採用率をアップさせることが期待出来ますよ。
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