01. ボーナスが減る
これは最初に起こる変化です。ボーナスは元々儲けの余剰を分配するものなのでこれは当然ですよね。会社の経営が苦しいのに、わざわざボーナスを増やす会社はありません。
02. 広告費が減る
多くの会社は、予算を設備や人件費、サービスの開発などにまずあてます。そして、余った経費をどのくらい広告費に使おうかと考えているところが多いのです。つまり広告費は予算の残りを割り当てられるもの。会社の経営が厳しくなったときに最初に削られることが多いんです。
03. 採用が止まる
新規採用は優秀な人材を入れて、将来会社を引っ張ってくれるような人を増やそうという試みです。ですが、人を入れるだけで面談のための人件費もかかり、転職エージェントを使えば紹介料も取られるます。つまり採用とは「一旦お金が出ていくが、後々それ以上会社に利益をもたらす人材を確保したい」という未来への投資なのです。余裕がなくなってきた会社はそんな投資をする余裕がなくなってしまいます。
04. ノルマがきつくなる
急にノルマがきつくなってきたときも会社が潰れる前兆です。経営が傾いてくると、会社側は売上を増やさないといけないというのも当然ですが、「回復までの見通しを立てないといけない」という状態になります。ですので、ノルマをしっかり立てて、それが達成できているかどうかが大事になるのです。特に、いままで精神論で頑張ってた会社が、急に具体的な数字を求められるようになったときは注意ですね。
05. 謎の役員会議が増える
経営が厳しくなれば、当然どうにかして回復する手を考えなくてはいけません。しかし、そんなに簡単に売上を増やす方法があるのなら元々やっているはずで、なんとか妙案を捻り出そうと上層部の会議が増えていきます。簡単には解決策は見つからないので、はっきりした答えのない会議を何度も繰り返すことになります。
06. 取引先が潰れる
社会全体・業界全体で不景気のときは、取引先が先に潰れるなんてこともあるでしょう。そうなってくると直接的に大きな打撃が自分の会社にもやってきます。新しい取引先を探す手間もかかるし、そんなに簡単に見つからないことも多いでしょう。仕方なく前よりも条件の悪い相手と取引するなんて事態にもなっていきます。
07. 転職エージェントから電話が来る
会社の業績が悪化すると、意外にも外部からはその様子が見られているものです。特に転職エージェントは傾いた会社の優秀な人材をヘッドハンティングしようと狙っている場合もあるので、転職エージェントから電話アポが来たりします。
08. 希望退職が増える
これはもう完全にわかりやすい兆候ですね。人件費を削るしかないところまで来て、いよいよリストラを考えています。リストラという形は取らず「希望退職」という形で社員を削ろうとしています。
09. 電気や紙の節約意識が強くなる
急に電気や紙を節約しようという動きが出てきたら、少しでも維持費を減らしたいという会社の意向かもしれません。社員からすると「電気節約したくらいで」と思われがちですが、会社全体の光熱費というのは家庭とは桁違いに大きいのです。もちろんそれだけで経営を回復できるわけではないですが、少しでも節約して足しにしたいという気持ちの現われでしょう。人件費を削るよりはある意味優しい施策とは言えますね。
対策
では、こういった兆候が見えてきたときにはどうすれば良いのでしょうか?
それは一言でいうなら「転職の準備をしておく」ことです。少し冷たい言い方かもしれませんが、会社の経営が傾いたときに、あなた一人で出来ることはほとんど無いのが現実です。
もちろん会社を回復させるように一生懸命尽くすのは良いことですが、それも転職の準備をしっかりした上で頑張れば良いことなのです。
そのための準備には、転職サイトに登録しておいたり、自分の職務経歴をポートフォリオにまとめておくなどが良いでしょう。
さらにもう一つ、最も重要な「失業保険」について書いておきたいと思います。
失業保険の手続きを調べておく
意外と見落としがちなのは、失業保険について事前に調べておくということです。しっかりと会社に勤めたなら、あなたにはいざというとき失業保険を貰う資格があります。
「いつからいつまで貰えるのか?」「どのくらい貰えるのか?」「どんな手続をすればいいのか?」
そういったことを、きちんと調べておきましょう。特に退職が会社都合になるか自己都合になるかの判断は、会社に在籍中の準備で決まります。
また、失業保険をどのくらい貰えるのか分かっていれば、会社が潰れたりやめなければいけなくなったときに、どのくらいの転職期間を安心して取れるかも決めれるます。
経済的にも心理的にも余裕を持つことで、焦って次も危険な会社に入ってしまうリスクを減らせるのでとても大切な準備です。