実際に働いてみたら、求人票に書いてある条件と違うんだけど・・・
転職や就職活動のときに起こるトラブルとして多いのは、「求人票に書いてある条件と違った」ということ。
「最初に聞いていたお給料と金額が違う!」「残業なしと聞いてたのに連日サービス残業させられる!」「仕事内容が聞いていたものと違う!」
不運にも、こんなトラブルに出会ってしまうかもしれません。そんなときはどこに相談すれば良いのでしょうか?
そのための場所が「ハローワーク求人ホットライン」です。
ハローワーク求人ホットラインとは?
ハローワーク求人ホットラインとは、厚生労働省が平成26年3月24日から開設した相談窓口です。
- 現在ハローワークで職探しをしている人
- ハローワークを使って就職した後、条件面などのトラブルが起こってしまった人
上記のどちらかであれば、誰でも無料で相談することができます。
どんなときに相談するべき?
ハローワーク求人ホットラインに相談をするのは、先に言ったように就職後に条件面でのトラブルが起きてしまったときです。
日本人はどうしても企業に雇ってもらっているという意識が強い人がおおく、多少のトラブルなら目をつぶってしまう人も多いのが現状です。ちょっとでもおかしいと感じたら、泣き寝入りせずにすぐに相談するようにしましょう。
具体的には、以下のような状態の人は相談する必要がある状態と言えるでしょう。
- 求人票に書いてあったよりも、賃金が低い
- 求人票に書いてあったのと仕事内容が違う
- 求人票と雇用形態が違う(正社員と書いてあったのに、非正規社員にされたなど)
- 求人票の記載よりも、契約期間が短い
- 求人票の記載と、勤務地が違う
- 求人票の記載と、始業・終業の時刻、休憩時間、休日の条件が違う
- 雇用保険・社会保険の加入が「あり」とあったのに、実際は入れなかった
赤字で書いた部分は、労働基準法によって会社は正しく表記しないといけない部分。つまり、もし違って入れば法を犯しているのは会社側という部分なんです。遠慮せずに主張してよい部分なので覚えておきましょう。
ハローワーク求人ホットラインの電話番号と受付時間
ハローワーク求人ホットラインの電話番号は以下になります。
03-6858-8609
また、受付時間は以下の時間帯です。
全日8:30~17:15(※年末年始を除く)
休日でも対応してもらえるので安心ですね。
近年増えている労働に関するクレーム
労働に関するトラブルやクレームは、近年増加傾向にあるんです。平成24年度のデータでは、求人内容の違いに関する苦情等件数は、なんと7783件。その内訳は次のようになっています。(平成24年度 厚生労働省調べ)
- 賃金に関して:2,031件(26%)
- 就業時間に関して:1,405件(18%)
- 選考方法・応募書類に関して:1,030件(13%)
- 職種・仕事内容に関して:841件(11%)
- 雇用形態に関して:729件(9%)
- 休日に関して:642件(8%)
- 社会保険・労働保険に関して:605件(8%)
仕事に関するトラブルは誰にでも起こりえるので、もし起こってしまったときにしっかりと対応できるようにしておきましょう。