ハローワークの相談員は、ただ手続きの段取りを教えてくれるだけではありません。上手く活用すれば、進路の相談に乗ってくれたり、相談の中で就活スキルを磨くことだって出来ますよ。
今回は、そんな職業相談の中で自分を磨くための質問例を紹介します。良き相談相手にも、実践的なコーチにもなってくれるはずですよ。
聞くだけでスキルアップ!実践的な質問例
自分のどこを売り込んだら良いですか?
応募書類でも面接のときでも、必ず言わなくてはいけないのは、自分のアピールポイント。つまり「自分の強み」や「自信のある部分」です。
これが苦手という人は多いです。「自分の良いところはココです!」と自信を持って言うのは気恥ずかしいし、そんなところ無いよと思ってしまう人も多いはず。
しかも、求人によってアピールの仕方は変えなくてはいけません。ある企業は職務経験を重視するし、別の企業はやる気を重視します。また別のある企業は人柄を重視したりと、ただ自分の思う強みを言うだけではダメ。
そんなときこそ相談員。客観的にあなたを見てくれるので、「ここが長所に出来ますよ」とか「あなたは2つ長所があるけど、こっちをアピールした方が企業に喜ばれるでしょう」ということを教えてくれます。
自分の長所を知るのは一番大切なこと。就職活動とは、言い換えれば「自分の長所を企業に売り込む作業」なんですから。
こうして客観的に自分を見つめなおすのは、とっても良い機会ですよ。しかも、もし長所が見つからなければ作ればいいんです。幸いハローワークでは、セミナーや職業訓練も無料で受けられるので、必要なスキルや資格を身につけるだけでも長所を作り出すことが出来ますよ。
実は応募する業種も迷っているんですが…
こんな根本的な相談も素直にぶつけてみましょう。
「自分の応募する会社くらい、自分で決めないと」と遠慮してしまう人も多いですが、考えてみれば職業選択って正解のない難しい問題で、誰でも迷うのが当たり前。こんな根本的なことこそアドバイスをもらうべきなんです。
特に過去に職歴がある人は、それを活かそうと同じ仕事ばかり探している場合が多いです。
例えば、電化製品の営業マンだった人なら「家電の知識を活かして、販売店の仕事はどうですか?」とか「営業のスキルを活かして、別の業種の営業にチャレンジしてみませんか?」といったアドバイスがもらえるかもしれません。
こんな進路相談をプロに聞ける機会は他にないので、聞かなきゃ損ですよ。
履歴書をチェックしてもらえませんか?
応募用の履歴書が出来たら、ぜひオススメしたいのが、相談員にチェックしてもらうこと。
今まで数々の履歴書を見てきた経験豊富な相談員ですから、まずい書き方やミスはすぐに気がついてくれます。手書きにするべきかパソコンで作成するべきかのような基本的な部分も聞けますよ。
考えてみれば、履歴書は社会に出るためにとっても重要な書類なのに、学校でも会社でも誰も教えてくれません。自己流で書いてた人も、この機会に基礎から教えてもらいましょう。きっと今後のプラスになりますよ。
少なくとも、自分の一人の判断で書くよりも、プロの相談員にアドバイスを受けて作った履歴書の方が絶対に有利。
書類選考で落ちてばかりという人は、もしかしたらちょっとした不備に気づかないまま出していたことが原因かもしれませんよ。
職務経歴書をチェックしてもらえませんか?
履歴書と合わせて、職務経歴書もチェックしてもらいましょう。
「履歴書送付」とだけ書いてある求人も、職務経歴書を合わせて応募するのは常識。それを知らないだけでも不利になってしまいます。
しかも、履歴書は自分の基本情報を書けばいいだけですが、職務経歴書の方はかなりコツがいります。ただ自分の経歴を並べているだけの人は要注意ですよ。
「この経歴があなたの会社で役に立ちます」とアピールするための書類ですから、応募する会社で役に立つ経歴は目立つように詳しく書きます。逆に役に立たない経歴は簡単なものでいいでしょう。
簡単なアルバイト経験も、内容によって書いた方が良い場合といらない場合があります。大学は学歴だけじゃなくサークル活動の内容がプラスポイントになる場合も。
書き方が分からない人はもちろん、分かっているつもりの人でも、一度プロの目を通すことは間違いなく有利になりますよ。
まとめ
最初はハローワークの相談員にただ分からないことを聞くだけでも良いでしょう。ですが、もっと最大限に相談員のアドバイスを引き出そうとしたら、こっちから目的意識を持って、前向きな質問をするべきです。
そんなときにここで紹介した質問の仕方がきっと役に立つはず。ぜひ相談員から適切なアドバイスをもらって、自分自身を磨いてください。きっと今まで以上の仕事に出会えますよ。
ちなみに、ここまでガッツリ相談するとなると、相談員の質もかなり問われます。あまり良いアドバイスがもらえないときは、あなたのせいじゃなく、相談員の能力がないだけなんてこともありえます。
もしそう感じたときは、まず自分にぴったりの相談員を見つけることから始めるのが近道になりますよ。以下のページでハロワを複数使いするテクニックを紹介してるので役立ててみてください。
次のページでは、実際に求人に応募する直前に相談員に聞いておきたい質問を紹介します。これを聞いておけば、事前に採用の難易度が予想出来るようになりますよ。
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