失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取るためには、原則として4週間に2回以上の「求職活動実績」をハローワークに報告する必要があります。「手続きが面倒くさそう」「毎回ハローワークに行くのは大変」と感じていませんか?
ご安心ください。実は、求職活動実績は在宅で、月1時間もかからずに、誰でも簡単にクリアできる方法があります。
この記事では、厚生労働省の基準に基づき、失業保険の求職活動実績として認められる活動の全リストから、最も効率的な「裏ワザ」まで、あなたの疑問や不安をすべて解消します。
さらに、2025年4月から実施される自己都合退職の給付制限が2ヶ月から1ヶ月に短縮されるという重要な制度改正についても詳しく解説。この記事を読めば、あなたは失業保険制度を最大限に活用し、ストレスなく次のキャリアへ進む準備を整えることができます。
先に結論をお伝えすると、最も効率的で簡単な方法は「オンラインセミナーの視聴」と「インターネットでの求人応募」の組み合わせです。さっそく、その具体的な方法を見ていきましょう。
失業保険の求職活動実績とは?基本ルールを3分で解説
まず、なぜ求職活動実績が必要なのか、基本的なルールを簡単におさらいしましょう。
なぜ求職活動実績が必要?
失業保険は、「就職しようとする積極的な意思」があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない状態の方を支援する制度です。そのため、本当に就職活動を行っていることを客観的に証明するものとして「求職活動実績」の報告が求められます。
必要な回数とタイミングは?
- 必要な回数: 原則として、失業認定日までの4週間の間に2回以上必要です。(給付制限期間中は3回以上必要な場合があります)
- 対象期間: 実績として認められるのは、前回の認定日から、今回の認定日の前日までに行った活動です。認定日当日の活動は、次回の実績としてカウントされるので注意しましょう。
これは実績にならない!NGな活動例
意外と知られていないのが、求職活動実績として「認められない」活動です。以下の活動だけでは実績にならないため、注意してください。
- ハローワークや求人情報サイトで求人を検索・閲覧しただけ
- 転職サイトや転職エージェントに登録しただけ
- 知人や友人に「仕事があったら紹介して」と依頼しただけ
これらの活動は、具体的なアクション(応募や相談)につながっていないため、「積極的な活動」とは見なされません。
【一覧】これなら認められる!求職活動実績の全リスト
では、具体的にどのような活動が実績として認められるのでしょうか。ここでは、認められる活動をカテゴリ別にすべてご紹介します。
求人への応募(最も確実な実績)
求人への応募は、就職意欲を最も明確に示せる活動であり、選考結果にかかわらず応募した時点で1回とカウントされます。
- ハローワーク経由の応募: 窓口で紹介状をもらって応募する方法、ハローワークのオンラインシステムを使って自主的に応募する方法、どちらも実績になります。
- 民間求人サイトからの応募: リクナビNEXTやマイナビ転職などの転職サイトから直接応募することも実績です。応募後に辞退したり、書類選考で不採用になったりしても問題ありません。
- 企業への直接応募: 企業の採用ページなどから直接応募することも認められます。
職業相談・セミナー参加(手軽で簡単な実績)
応募する企業がまだ決まっていなくても、相談やセミナー参加で簡単に実績を作ることができます。
- ハローワークでの職業相談: 予約不要で、キャリアプランの相談や求人情報の質問をするだけで実績になります。「未経験でも応募できる事務職はありますか?」といった簡単な質問でもOK。最短10分~30分ほどで完了し、その場で受給資格者証にハンコを押してもらえます。
- 民間転職エージェントでの相談: リクルートエージェントやdodaなど、厚生労働省の許可・届出がある事業者のキャリアコンサルタントとの面談(対面・オンライン)も実績として認められます。
- セミナー・講習会への参加: ハローワークや転職エージェント、公的機関が主催する就職支援セミナーへの参加も有効な実績です。特にオンラインセミナーは在宅で完結できるため非常におすすめです。
その他(スキルアップも実績に)
- 再就職に役立つ資格試験の受験: 希望する職種に関連する国家資格や検定試験などを受験することも、求職活動の一環と見なされます。ITパスポートや日商簿記、宅建士などが例として挙げられます。合否は関係なく、受験したという事実が実績になります。
【裏ワザ】最も効率的な求職活動実績の作り方ランキングTOP3
数ある活動の中でも、特に時間や手間をかけずに実績を作れる「裏ワザ」的な方法をランキング形式でご紹介します。
1位:オンラインセミナー視聴(在宅30分で完結!)
手間・時間・場所の制約が一切ない、最強の方法です。 大手転職エージェントなどが開催するオンラインセミナーは、スマホやPCから好きな時間に視聴するだけで実績として認められます。
- メリット:
- 完全在宅で完結できる
- アーカイブ配信なら24時間いつでも視聴可能
- 認定日の前日に「実績が足りない!」と気づいても間に合う
- 転職に役立つ知識も得られて一石二鳥
- おすすめ:
- doda転職セミナー動画: 会員登録後、動画視聴と簡単な確認テストで証明書メールが届きます。
- リクルートエージェントのオンラインセミナー: 開催数が月20本以上と豊富で、アーカイブ配信も充実しています。
2位:インターネットでの求人応募(スマホで5分!)
転職サイトやアプリからの求人応募は、数分で完了する手軽な実績作りです。
- メリット:
- スマホ一つで、いつでもどこでも応募できる
- 応募後の選考結果(合否)は一切関係ない
- 万が一、応募後に辞退することになっても実績としてカウントされる
- 1日に複数応募すれば、一度に複数回分の実績を作れる
3位:ハローワークでの職業相談(予約不要で最短10分!)
外出が必要ですが、予約なしで確実に実績を作れる最も手軽な方法の一つです。
- 時短テクニック:
- 空いている時間を狙う: 開庁直後の朝8:30~9:00や、昼休みの12:00~13:00が比較的空いています。
- 簡単な質問を用意する: 「○○業界の求人動向を教えてください」など、すぐに答えられる質問を準備しておくとスムーズです。
- 認定日当日に利用する: 認定日にハローワークへ行ったついでに相談すれば、次回の実績1回分をその場で確保できます。
【在宅完結】オンラインだけで月2回をクリアする最強パターン
外出せずに、最小限の労力で求職活動実績の要件を満たすための具体的な組み合わせをご紹介します。
おすすめ組み合わせ:オンラインセミナー + ネット求人応募
この組み合わせなら、月に合計1時間もかからずに、パソコンやスマホだけで実績2回を確保できます。
- 【1回目】オンラインセミナーを視聴する(所要時間:約30分~1時間)
- リクルートエージェントやdodaに登録し、興味のある転職セミナーを視聴します。
- 視聴完了メールや参加証明書が実績の証明になります。
- 【2回目】インターネットで求人に応募する(所要時間:約10分)
- 転職サイトで気になる求人を1社見つけて応募します。
- 応募完了画面のスクリーンショットや、応募完了メールを念のため保管しておきましょう。
たったこれだけで、あなたは面倒な手続きから解放され、本来の目的である転職活動やスキルアップに集中できます。
実績になるオンラインセミナーの選び方と探し方
どのセミナーでも良いわけではありません。以下のポイントを押さえましょう。
- 主催者: ハローワーク、または厚生労働省から許可・届出を受けている民間の職業紹介事業者(大手転職エージェントなど)が主催していること。
- 内容: 職務経歴書の書き方、面接対策、自己分析など、就職活動に直接関連する内容であること。
効率的な探し方:
- 大手転職エージェントのサイト: リクルートエージェント、dodaのセミナーページを定期的にチェックするのが最も手軽で確実です。
- 厚生労働省の委託事業サイト: 「キャリガク」などで雇用保険受給者向けのセミナーが検索できます。
- Googleアラート: 「オンラインセミナー 求職活動実績」などのキーワードで設定しておくと、関連情報が自動で届きます。
失業認定申告書の書き方をマスター【記入例あり】
活動が終わったら、失業認定申告書に正確に記入する必要があります。ここでミスをすると認定が遅れる可能性もあるため、しっかり確認しましょう。
基本的なルール
- 黒のボールペンで記入する。
- 修正する場合は、二重線で消して訂正印(または署名)を押す。
- 認定期間中の活動のみを記入する(認定日当日の活動は次回転記)。
【記入例】活動別の書き方
ハローワークでの職業相談
活動日: 令和6年7月15日
利用した機関の名称: ハローワーク○○
求職活動の方法: 職業相談
活動の内容: 営業職の求人動向について相談
民間転職エージェントのセミナー受講
活動日: 令和6年7月20日
利用した機関の名称: 株式会社リクルート(電話番号: 03-XXXX-XXXX)
求職活動の方法: セミナー受講
活動の内容: オンラインでの面接対策セミナーを受講
インターネットでの求人応募
活動日: 令和6年7月25日
応募した事業所名: 株式会社ABC商事
職種: 事務職
応募の方法: インターネット(リクナビNEXT)
応募の結果: 書類選考結果待ち
よくある記入ミスと対策
- 日付の間違い: 認定期間外の日付を記入しないように注意。
- 活動内容が曖昧: 「相談」「セミナー」だけでなく、「○○についての相談」「○○セミナー受講」のように具体的に書く。
- 連絡先の不備: 民間機関を利用した場合は、電話番号まで正確に記入する。
「証明がない…」ハンコがもらえない時の完全対処法
「ネット応募だと証明書が出ないけど大丈夫?」「セミナーに参加した証拠は必要?」といった不安を感じる方もいるでしょう。
民間のネット応募で証明を求められたら?
基本的に、応募完了メールなどの提出を求められることは稀です。しかし、ハローワークが応募の事実確認のために、応募先企業へ直接連絡する可能性はゼロではありません。万一に備え、以下の対応をしておくと安心です。
- 応募完了メールを保存しておく。
- 転職サイトの応募履歴ページをスクリーンショットで残しておく。
最も安全なのは、証明が不要、または確実に証明が得られる活動と組み合わせることです。例えば、実績の1回を「ハローワークでの職業相談(ハンコがもらえる)」にしておけば、もう1回のネット応募で万一のことがあっても安心です。
証明が不安な人向けの確実な代替案
証明について少しでも不安がある場合は、以下の活動を中心に実績を作りましょう。
- ハローワークでの職業相談・セミナー: ハンコや参加証明書で確実に証明できます。
- 転職エージェントとの面談・セミナー: 担当者に依頼すれば「職業紹介証明書」などを発行してもらえます。
- 公的機関のオンライン相談・セミナー: ジョブカフェなどが発行する証明書も有効です。
【重要】2025年4月から失業保険はこう変わる!最新制度改正情報
失業保険制度は、働き方の多様化に合わせて変化しています。特に2025年にかけて、私たちに有利な大きな変更が予定されています。
自己都合退職の給付制限が2ヶ月→1ヶ月に大幅短縮!
2025年4月1日から、自己都合で退職した場合の給付制限期間が、現在の2ヶ月から1ヶ月に短縮されます。 これにより、スキルアップやキャリアチェンジのために自ら退職を選んだ人も、より早く生活の安定を図りながら転職活動に専念できるようになります。
スキルアップを強力に支援!教育訓練給付が拡充
学び直し(リスキリング)を支援する制度も強化されます。
- 専門実践教育訓練給付金: 給付率の上限が70%から80%に引き上げ(2024年10月~)。
- 教育訓練休暇給付金(新設): 雇用保険に5年以上加入している人が、教育訓練のために無給で休暇を取得した場合、基本手当と同水準の給付金が支給されます(2025年10月~)。
これらの改正は、失業期間を単なる「次の仕事を探す期間」ではなく、「未来のために学ぶ期間」として積極的に活用することを後押しするものです。
絶対にダメ!求職活動実績のNG行為と失敗事例
最後に、これだけは絶対に避けるべき危険な行為と、よくある失敗例について解説します。
これでは認定されない!よくある失敗事例3選
- 求人サイトの閲覧・登録だけ: 具体的な応募や相談を伴わない情報収集は実績になりません。
- 知人への紹介依頼: 客観的な証明が困難なため、実績として認められません(※知人経由でも、実際に企業と面接すれば実績になります)。
- 認定日当日の活動: 認定日当日の活動は次回の実績になるため、今回分としてはカウントされません。必ず前日までに活動を終えましょう。
【厳罰】虚偽申告のリスクは想像以上に大きい
「セミナーに参加したことにしておこう」「応募していないけど応募したと書こう」といった虚偽の申告は、絶対にやめてください。
不正受給が発覚した場合、厳しいペナルティが科せられます。
- 支給の即時停止と資格剥奪
- 受け取った金額の全額返還
- 受け取った額の2倍にあたる金額の追加納付(いわゆる「3倍返し」)
ハローワークは、申告内容に不自然な点があれば企業に事実確認を行うことがあります。軽い気持ちで行った嘘が、将来に大きな悪影響を及ぼす可能性があることを肝に銘じてください。
まとめ:賢く、正直に。制度を活用して次のステップへ
失業保険の求職活動実績は、一見すると面倒に感じるかもしれません。しかし、ポイントさえ押さえれば、在宅で、月1時間未満の労力で、誰でも簡単にクリアできます。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 求職活動実績は原則月2回必要。
- 最も効率的なのは「オンラインセミナー視聴」+「ネット求人応募」の在宅完結パターン。
- ハローワークでの職業相談は、予約不要で最短10分で終わる確実な方法。
- 失業認定申告書は、具体的に、正確に記入する。
- 虚偽申告はリスクが大きすぎるため、絶対にしない。
- 2025年4月からは自己都合退職の給付制限が1ヶ月に短縮される。
失業保険は、あなたが安心して次のキャリアに進むためのセーフティネットです。制度を正しく理解し、賢く活用することで、焦らずじっくりと自分に合った仕事を見つけることができます。
この記事が、あなたのスムーズな再就職活動の一助となれば幸いです。