生活保護を受給するまでの流れを紹介します。実際に生活に困っている人でも、申請の仕組みもよくわからず行動に移せない人は多いです。申請の流れを知っておけば、そういったこともなくなるのでぜひチェックしてみてくださいね。
生活保護の受給者になるまでの流れ
生活保護をもらうには、以下の4つの流れがあります。
①相談
②申請
③調査・審査
④決定(受給開始 or 却下)
それでは順番にみていきましょう。
①相談
まずはお近くの福祉事務所の窓口で、「生活保護の申請をします」と声をかけましょう。生活に困っている状況を説明して相談することで、生活保護を受けるべきなのか決めることになります。
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【審査】生活保護をもらう条件と申請先まとめ(福祉事務所)
生活に困ってる証拠を持っていく
相談のときには、「自分が生活に困っていて、このままでは生きていけない状態だ」ということを訴えないといけません。具体的には以下のような書類があるとスムーズに相談が進みます。
・預金通帳
・給与明細
・家賃や公共料金の請求書
・離職票
・病気の診断書
・通院の記録
・障害者手帳など
ここでポイントなのは、あくまで生活に困っていることの証明だということです。生活保護を申請しているのに、高い家賃の家に住んでいて、その請求書を持っていっても意味がありません。そういう人は生活保護を受けるよりも、まず生活を切り詰める必要があるからです。
②申請
相談が終わると次は申請の手続きです。このとき必要な書類は以下になります。
・本人確認書類
・収入に関する書類
・資産に関する書類
・生活保護の申請書・申告書
こちらは事前に用意するというよりは、相談のときに職員から案内があるので、その指示に従えばOKです。収入に関する書類などはすぐに用意できないこともあると思いますが、あせらず別日に持ってきてもいいので、まずは職員に相談するようにしましょう。
わからないことはとりあえず相談
生活保護を申請する人にはいろいろな人がいて、住所や戸籍がない人もいます。中には自分の名前さえ分からないといった人もいますが、恥ずかしがらずに相談してみましょう。
③調査・審査
申請がおわると、生活保護を受けられるかどうかを判断するために、調査と審査が行われます。調査は主に以下の6つに分かれます。
・資産調査
・生活状況の調査(家庭訪問)
・不要調査
・他の公的制度についての調査
・就業可否の調査
・借金の調査
隠し口座を持ってたり、貴金属や車などの売ることの出来る資産を持っている場合などは却下されます。また、扶養調査では申請者を援助できる家族がいた場合は却下されてしまいます。両親や兄弟、子供などには確認の連絡がいくのでそこは覚悟しておきましょう。
④決定
調査・審査で問題なしと判断されれば無事、生活保護の受給が認められます。決定までの期間は、「申請後、原則14日以内、最長30日以内」となっています。
14日が経っても連絡がないときは、担当者に審査の状況を聞いてみてもいいでしょう。結果の通知は、種類が郵送されてくるか、電話で行われます。
もし却下されて、その理由に納得出来ない場合は、再審査を求めることもできます。