就活をサポートしてもらう機関としては、国が行なっている「ハローワーク」と、民間が行なっている「派遣会社」の2つがあります。気になるのはそのどっちを使った方がいいのかですよね。そこで今回は徹底的に比較した結果をまとめてみました。
ハローワークと派遣会社の違い
ハローワークと派遣会社では、そもそもの仕組みが違います。ハローワークは国の政策として運営されているので、資金は税金から出ています。一方、派遣会社で働くと給料の20〜30%がマージンとして取られ、派遣会社のものとなってしまいます。派遣会社はそのお金で経営されているんですね。20〜30%と言うと、1日8時間働いたら、1時間半〜2時間半は、自分のためではなく派遣元の会社のために働いている状態というわけです。
とはいえ、派遣会社は天引きした分をすべて利益にしているわけではなく、そのお金を使って働く人をサポートしています。派遣として働く人が増えるほど会社の経営が潤うという仕組みがあるからこそ、熱心にサポートしてくれるという側面もあるんです。応募書類の提出や面接に同行してくれたり、派遣会社によってはより実践的な研修を無料でしてくれるところもあります。
ハローワークと派遣会社、どっちがいいの?
基本は派遣会社がおすすめ
結論から言うと、多くの場合では派遣会社の方がおすすめです。その理由は求人の条件面。ハローワークの求人よりも、派遣会社の方がお給料などの条件が良いことが多いんです。
派遣会社の注意点
ただし、ひとつ大きな注意点があります。派遣会社の目的は、良い人材を良い企業に紹介して仲介料を稼ぐこと。つまり、スキルのある優秀な人から優先的に決まってしまう場合がほとんどなんです。当然といえば当然のことですが、まだ経験の浅い人やスキルに自身のない人は不利になってしまいますよね。
ハローワークは誰でも幅広くサポートしてくれる
派遣会社はあくまで利益を出すことが目的ですが、ハローワークは失業者を減らすこと自体が目的です。なので、まだスキルに自信がない人にも平等にサポートしてくれる体制があるのは大きなメリットです。
自分のスキルや職歴に合わせて使い分けよう
まとめると、結局は自分に合った方を選ぶというのが正解。スキルや経歴に自信があるなら派遣会社を使ってキャリアアップを目指す。これから少しずつ職歴をつけていきたいならハローワークがおすすめということになるわけです。
ちなみに
余談ではありますが、ネットで検索すると「ハローワークより、ぜったい派遣会社がおすすめ!」というようなサイトを多く見かけます。
その理由は、そのブログやサイト自体が派遣会社を紹介するリンクを貼って紹介料をもらっているから。ブログの収益にするために必要以上に派遣会社をおすすめしていることもあるので、あまり鵜呑みにしすぎないように注意しましょう。