職務経歴書の作成、一人で悩んでいませんか?「書き方がわからない」「経歴に自信がない」「そもそも家にパソコンがない…」そんな転職活動中の悩みを、実はすべて無料で解決できる場所があります。それが、あなたの街のハローワークです。
この記事では、多くの人が見逃しがちなハローワークの充実した職務経歴書作成サポートを徹底解説。「知らなかった…!」なんてもったいない、無料で使えるサービスを120%活用して、採用担当者の目に留まる応募書類を完成させる方法をご紹介します。
この記事を読めば、あなたも自信を持って書類選考に臨める、完璧な職務経歴書を手に入れることができます。
ハローワークは職務経歴書作成の最強サポーター!無料で使える6つのメリット
「ハローワークって、求人を探すだけの場所でしょ?」と思っているなら、それは大きな間違いです。実は、転職活動における書類作成の強力な味方になってくれる、手厚いサポート体制が整っています。まずは、ハローワークを活用する6つの大きなメリットを見ていきましょう。
1. すべてのサービスが「完全無料」
転職エージェントや有料セミナーとは違い、ハローワークのサービスはすべて無料です。応募書類の作成指導から添削、PCやプリンターの利用まで、一切費用はかかりません。転職活動中の出費を抑えたい方にとって、これ以上ない心強い味方です。
2. 転職支援の「専門相談員」による個別指導
ハローワークには、数多くの求職者を支援してきた経験豊富な相談員が在籍しています。あなたの経歴や希望する職種に合わせて、プロの視点から具体的で的確なアドバイスをもらえます。一人で考えるよりも、客観的な意見を取り入れることで、書類の完成度は格段にアップします。
3. 「PC・プリンター」が無料で利用できる
「自宅にパソコンがない」「プリンターのインクが切れている」という方でも安心です。ハローワークには、無料で利用できるパソコンが設置されており、その場で職務経歴書の作成から印刷まで完結できます。
4. すぐに使える「豊富なテンプレート」が手に入る
ハローワークの公式サイトや窓口では、さまざまな職種や経歴に対応した職務経歴書のテンプレート(Word、Excel形式など)が用意されています。何から手をつけていいかわからないという方も、まずはこのテンプレートを元に作成を始めるのがおすすめです。
5. 「応募企業に合わせた」的確なアドバイス
ハローワークの相談員は、地元の企業情報にも精通しています。応募したい企業が決まっている場合、「この企業なら、こういう点をアピールした方が良い」といった、より実践的なアドバイスをもらえる可能性があります。
6. その場で「修正・完成」まで持ち込める
PCで作成し、相談員に添削してもらい、その場で指摘された箇所を修正して印刷する――。この一連の流れをハローワーク内ですべて行えるため、効率的に質の高い職務経歴書を完成させることが可能です。
初めてでも安心!ハローワークで職務経歴書を完成させる3ステップ
ハローワークのサポートを最大限に活用するための、具体的な流れを3つのステップでご紹介します。この手順通りに進めれば、誰でもスムーズに応募書類を準備できます。
ステップ1:まずは求職登録と利用予約を済ませよう
ハローワークの各種サービスを利用するためには、まず「求職登録」が必要です。お近くのハローワーク窓口で手続きを行いましょう。
そして、重要なのが事前の予約です。特に、パソコンの利用や相談員による添削サービスは、予約が必要な場合や混み合っていることがあります。無駄足にならないよう、訪問前に最寄りのハローワークへ電話で確認しておくことを強くおすすめします。
【事前確認のポイント】
- 応募書類作成用のPCは利用可能か(予約は必要か)
- 職務経歴書の添削相談は可能か(予約は必要か)
- 持ち物(USBメモリ、筆記用具など)
ステップ2:施設内のPCで職務経歴書を作成する
予約が済んだら、いよいよ職務経歴書の作成です。ハローワークのPCを使って、ゼロから作成することもできますし、自宅で下書きしたデータをUSBメモリに入れて持参し、ハローワークで仕上げることも可能です。
まずは、ハローワークの公式サイトなどでテンプレートをダウンロードし、それに沿って自分の経歴を打ち込んでいきましょう。この段階では完璧を目指す必要はありません。相談員に見てもらうための「たたき台」を作るイメージで進めましょう。
ステップ3:専門相談員にプロの視点で添削してもらう
書類の下書きができたら、「職業相談窓口」へ行き、添削の申し込みをします。1回の相談時間は50分以内など、時間が決まっていることが多いので、聞きたいことを事前にまとめておくとスムーズです。
【添削相談でチェックしてもらうべきポイント】
- 自己PRは企業の求める人物像に合っているか
- 職務経歴は分かりやすく、魅力的に伝わるか
- 誤字脱字や不適切な表現はないか
- 全体的なレイアウトやボリュームは適切か
相談員からのアドバイスを元に、その場でPCを使って修正し、完成版を印刷すれば、自信を持って提出できる職務経歴書の出来上がりです。
どんな経歴でも大丈夫!ハローワーク式「伝わる」職務経歴書の書き方
「転職回数が多い」「職種に一貫性がない」といった経歴は、書き方次第で弱みにも強みにもなります。ここでは、ハローワークの相談でもよくアドバイスされる、どんな経歴でも魅力的に見せるための書き方のコツを3つご紹介します。
ポイント1:「職務要約」でキャリアの軸を伝える
職務経歴書の冒頭にある「職務要約」は、採用担当者が最初に目を通す最も重要な部分です。特に経歴が複雑な方は、ここで「自分は一貫して何を目指してきたのか」というキャリアの軸を明確に示しましょう。
【職務要約の例文(営業職で複数社経験)】
大学卒業後、約10年間、3社で法人営業に従事してまいりました。食品メーカーでは新規開拓を、IT企業では既存顧客への深耕営業を、広告代理店ではソリューション提案を経験し、常に「顧客との長期的な信頼関係構築」を軸に活動してまいりました。特に、顧客の潜在的な課題を引き出し、解決策を提案することで売上を〇〇%向上させた経験は、貴社の〇〇事業でも必ず活かせると考えております。
【作成のコツ】
- 文字数は200〜300字程度で簡潔にまとめる。
- 応募職種に関連する経験を中心にピックアップする。
- バラバラに見える経験の中から、共通するスキルや姿勢(=軸)を見つけて言語化する。
ポイント2:「キャリア式」フォーマットで強みを整理する
経験社数が多い場合、時系列で経歴を書いていくと長くなり、アピールしたい点が埋もれてしまいがちです。そこでおすすめなのが、経験を時系列ではなく「職務分野」ごとにまとめて記載する「キャリア式」というフォーマットです。
【キャリア式の記載例】
■営業経験(法人向け)
20XX年X月~20XX年X月 株式会社〇〇
・(具体的な業務内容や実績を記載)
20XX年X月~20XX年X月 △△株式会社
・(具体的な業務内容や実績を記載)■マネジメント経験
20XX年X月~20XX年X月 △△株式会社
・営業チーム(5名)のリーダーとして、売上管理、メンバーの育成を担当。
・チーム目標を6期連続で達成。
このように職務内容で分類することで、採用担当者はあなたのスキルや得意分野を一目で理解できます。応募する求人に関連性の高い分野を先に、そして詳しく書くのが効果的です。
ポイント3:自己PRで「再現性」をアピールする
自己PR欄では、単に「こんなことをやってきました」という業務内容の羅列で終わらせてはいけません。大切なのは、その経験を通して「どのような姿勢で仕事に取り組み、どんな能力を身につけたか」そして「その能力を次の職場でどう活かせるか(=再現性)」を伝えることです。
【自己PRのポイント】
- 経験した事実(What)だけでなく、工夫した点や意識したこと(How)を盛り込む。
- 「この経験を活かし、貴社では〇〇という形で貢献したい」と、入社後の活躍イメージを具体的に示す。
- 応募企業の事業内容や理念と、自分の強みを結びつけて語る。
今すぐ使える!ハローワーク公式のテンプレートと便利ツール
職務経歴書をゼロから作るのは大変ですが、ハローワークが提供する公式のテンプレートやツールを使えば、効率的に作成を進められます。
ハローワークインターネットサービスで入手する
ハローワークの公式サイト「ハローワークインターネットサービス」では、職務経歴書作成に役立つ資料が無料で公開されています。
- 職務経歴書の作り方 パンフレット: 作成手順や記載例、アピールに使えるキーワード集などがまとまっており、初心者でも分かりやすいガイドブックです。
- 「職務経歴書の作り方」別冊ワークブック: 自分の経歴や強みを整理するための補助資料です。書き始める前に、このワークブックで自己分析を行うと、アピールポイントが明確になります。
まずはこれらの資料に目を通し、作成の全体像を掴むのがおすすめです。
各地のハローワークで配布している書式を利用する
地域のハローワークによっては、独自のウェブサイトで履歴書や職務経歴書のテンプレート(Word, Excel形式)を配布している場合があります。
「職歴が多い方向け」「職歴が短い方向け」など、複数のパターンが用意されていることも多いので、自分の状況に合ったものを選んで活用しましょう。最寄りのハローワークのウェブサイトを一度チェックしてみてください。
これで迷わない!職務経歴書に関するQ&A
最後に、職務経歴書を作成する際によくある疑問にお答えします。
Q. 短期間で辞めた職歴は省略してもいい?
A. いいえ、原則としてすべての職歴を記載するのが基本です。
自己判断で職歴を省略すると、後々経歴詐称を疑われるリスクがあります。在籍期間が短い場合でも正直に記載し、もし面接で理由を聞かれたら、反省点や次に活かしたいことなどを前向きに説明できるように準備しておきましょう。
Q. 職務経歴書は何枚くらいにまとめるべき?
A. 職歴の長さにかかわらず、A4用紙で2枚程度にまとめるのが理想的です。
情報が多すぎると、採用担当者は読む気をなくしてしまいます。伝えたいことがたくさんある場合は、先述した「キャリア式」を活用したり、応募職種との関連性が薄い経歴は簡潔にまとめたりするなど、要点を絞る工夫をしましょう。
Q. 転職理由は書いたほうがいい?
A. 特に転職回数が多い方は、記載することをおすすめします。
面接では転職理由を尋ねられる可能性が非常に高いため、あらかじめ職務経歴書に「転職理由」の欄を設け、簡潔に説明しておくと丁寧な印象を与えます。その際は、「キャリアアップのため」「〇〇の専門性を高めるため」といった、ポジティブで一貫性のある理由を記載することが重要です。
まとめ:ハローワークを最大限活用して、自信を持って転職活動に臨もう!
職務経歴書は、あなたのこれまでのキャリアを証明し、未来の可能性をアピールするための重要な「作品」です。その作品作りを、ハローワークは無料で、しかも専門家の視点から徹底的にサポートしてくれます。
- 無料で使えるPCや添削サービス
- 経験豊富な相談員によるプロのアドバイス
- 経歴に自信がなくても魅力的に見せる書き方のコツ
これらの強力なサポートを活用しない手はありません。一人で悩み続けるのは今日で終わりにして、まずは最寄りのハローワークに電話で相談することから始めてみませんか?
ハローワークを賢く活用し、自信を持って提出できる最高の職務経歴書を完成させて、希望のキャリアへの扉を開きましょう。