初めてハローワークに求人を出そうとしたとき、「書類はどこで手に入る?」「どう書けばいいの?」と戸惑う方は少なくありません。
この記事では、求人申込書の入手方法から項目別の記入例・よくある差し戻しパターン・提出手順まで一気に解説します。厚生労働省の定めた書式に沿って正確に記入することで審査がスムーズになり、早期に求人票が公開されます。
求人申込書の入手方法と提出の流れ
求人申込書は、管轄のハローワーク(公共職業安定所)窓口で受け取るか、ハローワークインターネットサービスを使ってオンラインで申し込む方法があります。
入手・提出の3ステップ
ステップ1:書式の入手
- 窓口の場合:管轄ハローワークの「事業主窓口」へ出向き、求人申込書(様式第3号)を受け取る
- オンラインの場合:ハローワークインターネットサービスで事業所情報を登録し、求人情報を直接入力する
ステップ2:必要事項の記入・入力
賃金・労働時間・雇用形態など、後述する各項目を正確に記入します。不明な点は事前にハローワーク担当者へ確認するのが最短ルートです。
ステップ3:提出・審査・公開
窓口提出の場合、担当者が内容を確認し問題がなければ1〜3営業日程度で求人票として公開されます。オンライン申込みの場合も同様の審査が行われます。
項目別の書き方と記入例
求人申込書は大きく「事業所情報」「仕事の内容・労働条件」「求める人材・応募方法」の3ブロックに分かれています。
事業所情報の書き方
| 項目 | 記入のポイント |
|---|---|
| 事業所名 | 法人格(株式会社・有限会社等)を含む正式名称で記入 |
| 所在地 | 登記上の住所ではなく実際の就業場所の住所を記入 |
| 事業内容 | 日本標準産業分類に基づき、主要な事業内容を具体的に記入 |
| 雇用保険適用事業所番号 | 適用事業所の場合は必須。労働保険証書を参照する |
就業場所が登記上の住所と異なる場合は、実際に働く場所の住所を必ず記入してください。テレワーク可能な職種は「在宅勤務あり」と明記すると求職者への訴求力が上がります。
仕事の内容・労働条件の書き方
ここが求人申込書の核心部分です。抽象的な記載は審査で差し戻されることがあるため、できる限り具体的に記入しましょう。
仕事の内容
- NG例:「一般事務」
- OK例:「受付・電話対応、データ入力(Excel/Word)、来客応対、郵便物・宅配便管理、備品発注など」
業務を箇条書き形式で列挙すると求職者に伝わりやすく、マッチング精度も向上します。
賃金・給与
| 区分 | 記入例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 月給制 | 月給 220,000円〜280,000円 | 基本給のみか各種手当込みの総支給額かを明記 |
| 時給制 | 時給 1,100円〜1,300円 | 試用期間中に賃金が異なる場合は別途記載 |
| 固定残業代あり | 固定残業代 30,000円(20時間分)含む | 時間数と金額を必ず明記 |
労働時間・休日の記入例
“` 就業時間: 9:00〜18:00(実働8時間) 休憩時間: 60分 時間外労働: 月平均20時間程度 休日: 土・日・祝日、年末年始(年間休日120日) “`
社会保険の加入状況
雇用形態ごとに加入する保険が異なります。
| 保険の種類 | 正社員 | パート(週30時間以上の目安) |
|---|---|---|
| 健康保険 | ○ | 条件による |
| 厚生年金 | ○ | 条件による |
| 雇用保険 | ○ | ○(週20時間以上) |
| 労災保険 | ○ | ○ |
求める人材・応募方法の書き方
求める人材の条件
年齢・性別による制限は、労働施策総合推進法により原則禁止されています。「30歳まで」「女性限定」のような表現は削除が求められます。やむを得ず若年層を対象にしたい場合は、「長期勤続によるキャリア形成のため若年者等を期待する」など、法令に定められた理由を記入する必要があります。
応募方法・選考フローの記入例
- 提出書類:履歴書(写真貼付)・職務経歴書
- 選考ステップ:書類選考 → 一次面接 → 採用通知
- 担当者名・連絡先(電話番号・メールアドレス):正確に記入
提出時の注意点とよくある差し戻しパターン
差し戻しになりやすい3つのポイント
1. 賃金が最低賃金を下回っている
都道府県ごとに定められた最低賃金を下回る賃金を記載すると、申込みが受理されません。申込み前に必ず管轄地域の最低賃金を確認してください。
2. 就業場所の記載が不明確
「本社または支店」といった記載は認められないケースがあります。就業場所が複数にわたる場合は、原則として求人を分けて申込みます。
3. 求める人材の条件が法令に抵触している
性別・年齢・国籍などによる不当な条件は記載できません。記入前に一度確認する習慣をつけておきましょう。
オンライン申込みを使う場合の追加確認事項
- ハローワークインターネットサービスへの事業所情報の事前登録が必要
- 登録後に発行される「求人者マイページ」から求人情報を入力する
- 初回申込み時は窓口での対面確認が必要な場合があるため、管轄ハローワークに事前問い合わせを
まとめ
ハローワーク求人申込書をスムーズに通過させるためのポイントを整理します。
- 入手方法:窓口またはハローワークインターネットサービスから
- 記入の核心:就業場所・賃金・労働時間・求める人材を具体的かつ正確に書く
- よくある差し戻し:最低賃金違反・年齢制限の不適切な記載・就業場所の不明確な記入
- 提出後:審査を経て1〜3営業日程度で求人票として公開される
不明な点はハローワーク窓口の担当者に遠慮なく相談してください。担当者が丁寧にサポートしてくれるのがハローワーク利用の大きなメリットです。最新の様式・記入例は厚生労働省の公式サイトまたは管轄ハローワークで必ずご確認ください。