「非公開求人」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?求人サイトなどで普通に検索しても出てこない求人情報のことで、一部の人しか知ることのできない、特別で条件の良い求人というイメージを持たれているようです。今回はハローワークでの非公開求人のことをお教えします。
ハローワークには非公開求人がある?
そもそもハローワークに非公開求人の情報なんてあるのでしょうか?結論から言うと「そんなものはない」というのが答えです。
いきなり肩透かしをくらうような話ですがこれが事実。それなのに「ハローワークには非公開求人がある」という情報や噂は絶えません。そこには理由があるんです。
ハローワークの求人情報は閲覧できないものもある
ハローワークでは「ハローワークインターネットサービス」を使って、いつでもPCやスマホで求人情報を閲覧することができます。これは求人情報を出したい企業側が、ハローワークに情報を提供して登録するという仕組みになっています。
ですが、このときに企業側は「求人登録はするけど、ネット検索では出てこないようにする」ということが出来るんです。
これを「非公開求人」と呼ぶ人がいるので、「ハローワークには非公開求人がある」という情報が出回ってしまうんですね。
非公開求人を閲覧して応募する方法
ネット検索できない求人もハローワークには登録されているので、正確には「非公開求人」ではありません。ですが、検索しても出てこないので公開されていないと考えてしまう人もいるんですね。
そんな求人情報を閲覧したり応募する方法はとっても簡単。それは「直接ハローワークに行って問い合わせる」という方法です。
当たり前の方法のようですが、そもそも非公開にしているわけではないので、普通の求人情報と同じように閲覧して応募することができます。
なぜ企業は非公開求人を登録するの?
ここまでの話で、「どうして企業側はハローワークに登録しているのに、わざわざネット検索できなくするの?」と疑問を持った人もいるでしょう。
その理由は、企業側が「ハローワークを通じてきちんと応募してほしい」からです。
ハローワークインターネットサービスに掲載された情報は、ハローワーク以外の非公式アプリやindeedなどの求人まとめサイトからでも見ることができるようになっています。
そのため、手軽すぎて職種と合わない人が軽はずみに応募してしまったり、応募が増えすぎて企業側の採用担当が対応できないなどの問題が起こることもあります。
そうした問題を防ぐためにあえて検索に引っかからないようにしてるんですね。
とはいえ、こういった事情はあくまで企業側の都合です。就職・転職活動する側は、そんなことは考えずにハローワークに言って普通に相談すればOKです。